平成18年度 3学年総合試験

(平成19223日(金) 13101510実施)

 

 

1 膝関節について誤っているものはどれか。

 

a. 可動性の連結である。

b. 滑膜性の連結である。

c. 関節半月を持つ。

d. 大腿骨、脛骨、腓骨で構成する。

e. 蝶番関節である。

 

 

2 右心房から出た血液の循環はどれか。

 

a. 肺静脈‐肺毛細血管‐肺動脈幹‐肺動脈

b. 肺動脈幹‐肺毛細血管‐肺動脈‐肺静脈

c. 肺毛細血管‐肺静脈‐肺動脈幹‐肺動脈

d. 肺動脈幹‐肺動脈‐肺毛細血管‐肺静脈

e. 肺動脈‐肺動脈幹‐肺毛細血管‐肺静脈

 

 

3 脊柱起立筋群に含まれるのはどれか。

 

a. 大胸筋問

b. 肩甲挙筋

c. 腸肋筋

d. 僧帽筋

e. 菱形筋

 

 

4 ウイリス(Willis)動脈輪を構成する動脈として誤っているのはどれか。

 

a. 後交通動脈

b. 後大脳動脈

c. 前交通動脈

d. 前脊椎動脈

e. 前大脳動脈

 

 

5 頭蓋から出る血液の経路として誤っているのはどれか。

 

a. 頚静脈孔を通って外頚静脈となる。

b. 硬膜静脈洞は頭蓋腔の内面を走る。

c. 頭蓋内腔の底面にあるS状静脈洞に集まる。

d. 静脈角で鎖骨下静脈と合流し腕頭静脈となる。

e. 脳表の静脈を経て硬膜静脈洞に向かう。

 

 

6 筋の補助装置でないのはどれか。

 

a. 滑液包

b. 筋膜

c. 筋滑車

d. 腱鞘

e. 豆状骨

 

 

7 片側の側脳室のみの拡大を示す水頭症の場合、もっとも可能性の高い閉塞部位はどれか。

 

a. 中脳水道

b. 室間孔

c. 大孔の腹側出口

d. クモ膜顆粒

e. トルコ鞍

 

 

8 痛覚の伝導路について誤っているのはどれか。

 

a. 一次ニューロンの細胞体は後角の神経節にある。

b. 二次ニューロンの細胞体は脊髄後角にある。

c. 二次ニューロンの軸索は交叉して上行する。

d. 二次ニューロンの軸索は後索核に終わる。

e. 三次ニューロンは大脳皮質におわる。

 

 

9 胸腺について誤っているのはどれか。

 

a. Tリンパ球が分化する。

b. 中枢性一次リンパ性器官である。

c. ハッサル小体は髄質にある。

d. 胸腺細胞の大部分は皮質にある。

e. 血液‐胸腺関門を経てリンパ球が胸腺に流入する。

 

 

10 大腸粘膜に見られないのはどれか。

 

a. 絨毛

b. 杯細胞

c. 幹(未分化)細胞

d. 吸収上皮細胞

e. 内分泌細胞

 

 

11 誤っているのはどれか。

 

a. 毛様体は水晶体の厚さを調節する。

b. 視神経円盤(視神経乳頭)は光を最も感じる。

c. 眼房水は毛様体上皮から分泌され、強膜静膜洞(シュレム管)に吸収される。

d. 虹彩には平滑筋があり、瞳孔の大きさを調節する。

e. 水晶体の後方に硝子体がある。

 

 

12 正しいのはどれか。

 

a. 骨髄は緻密質にあり造血機能がある。

b. 赤色骨髄は造血機能を営む。

c. 骨髄には赤色骨髄と白色骨髄がある。

d. 成人でもすべての骨の中に赤色骨髄がある。

e. 骨髄では赤血球のみがつくられる。

 

 

13 腎臓の構造について誤っているのはどれか。

 

a. 上位腰椎の両側の後腹壁内に位置する。

b. 左腎臓は右腎臓よりも高い位置を占める。

c. 腎錐体は、その頂点にあたる部位(腎乳頭)を腎洞側に向けている。

d. 大腎杯は腎盤(腎盂)に接続する。

e. 腎盤は腎門で血管群よりも前方の位置を占めている。

 

 

14 筋皮神経に関係ないのはどれか。

 

a. 上腕三頭筋

b. 上腕の皮膚

c. 上腕二頭筋

d. 円回内筋

e. 三角筋

 

 

15 錐体路について正しいのはどれか。

 

a. 主に中心後回から始まる。

b. 小脳脚を通過する。

c. 主に同側脊髄を下行する。

d. 脊髄前角に終止する。

e. 体性感覚情報を伝える。

 

 

16 神経筋接合部におけるシナプス伝達について正しいのはどれか。

 

a. 神経終末でカリウムイオンが流入する。

b. シナプス間隙にアドレナリンが放出される。

c. 神経伝達物質が神経終末に結合する。

d. ムスカリン型受容体が働く。

e. 筋繊維終板に脱分極が生じる。

 

 

17 消化管における水分の出納について正しいのはどれか。

 

a. 消化管に入る水分の大部分は口から摂取される。

b. 消化管の水分は能動輸送により吸収される。

c. 食物の吸収不良により水分の吸収は促進される。

d. 腸管ではイオン分泌に伴って水が分泌される。

e. 消化管の水分の大部分は大腸で吸収される。

 

 

18 網膜視神経の静止状態について正しいのはどれか。

 

a. 陽イオンチャネルが開いている。

b. 細胞内のCaイオン濃度が下がっている。

c. 過分極状態にある。

d. 静止電位は-70mVである。

e. 能動輸送は関与しない。

 

 

19 頭が左へ回転しているときの前庭動眼反射について正しいのはどれか。

 

a. 左への半規管が興奮する。

b. 左へ眼球が動く。

c. 内リンパは左方向へ動く。

d. 右の外転神経が抑制される。

e. 右の動眼神経が興奮する。

 

 

20 60歳の男性。朝起きると、言葉がおかしいのに気がついた。図の矢印で示す灰色領域の障害であった。正しいのはどれか。

 
 

 


a. 左手の麻痺を伴うことが多い。

b. 発語が困難で、努力性である。

c. 復唱はできる。

d. Wernicke失語である。

e. 伝導失語である。

 

 

 

 

20 60歳の男性。朝起きると、言葉がおかしいのに気がついた。図の矢印で示す灰色領域の障害であった。正しいのはどれか。

 

a 左手の麻痺を伴うことが多い。

b 発語が困難で努力性である。

c 復唱は出来る。

d Wernicke失語である。

e 伝導失語である。

 

 

21 活動電位を発生しないのはどれか。

 

a 気管支平滑筋

b 心筋

c 消化管平滑筋

d 骨格筋

e 膀胱平滑筋

 

 

22 伸張反射において、その反射弓を構成する要素に含まれないのはどれか。

 

a 筋紡錘

b α運動ニューロン

c 脊髄介在細胞

d α運動繊維

e 骨格筋細胞

 

 

23 胎盤において産生されないホルモンはどれか。

 

a 黄体形成ホルモン

b ヒト絨毛性(胎盤性)ゴナドトロピン

c エストロゲン

d プロゲステロン

e ヒト胎盤性ラクトーゲン

 

 

 
24 表はある患者に対する薬剤投与前後のデータである。患者の薬剤投与後に対する薬剤投与前の全末梢抵抗の比率はどれか。

 

a 1:1

b 3:2

c 4:3

d 5:4

e 6:5

 

 

 

 

25 表は4人の異なる血液型の各組み合わせによる凝集結果を示す。1の血液型は何型か。

 
 

 


a A

b B

c O

d AB

e A型かB

 

 

 

26 レチノイドについて正しいのはどれか。

 

a ビタミンA1系でレチナールとレチノイン酸は相互変換できる。

b レチノールを酸化するとレチノイン酸になる。

c 食物中のレチノールエステルは腸内で加水分解し、脂肪酸になる。

d レチノールは血中では結合タンパクと結合して移動する。

e レチノールはLDLの構成成分である。

 

 

27 高エネルギー化合物でないのはどれか。

 

a アセチルCoA

b ATP

c ホスホエノールピルビン酸

d 1,3−ビスホスホグリセリン酸

e グルコース6−リン酸

 

 

28 ミトコンドリアでおこなわれないのはどれか。

 

a TCAサイクル

b 電子伝達系

c 脂肪酸のβ酸化

d 酸化的リン酸化

e コレステロール合成

 

 

29 ヒトが生合成できるビタミンはどれか。

 

a チアミン

b ナイアシン

c パントテン酸

d ビオチン

e リボフラビン

 

 

30 ゴルジ体の機能で正しいのはどれか。

 

a 翻訳

b 転写

c 複製

d 脂肪酸酸化

e タンパク質への糖の付加

 

 

31 微小管の成分はどれか。

 

a アクチン

b ミオシン

c チューブリン

d ケラチン

e コラーゲン

 

 

32 ミトコンドリアDNAについて正しいのはどれか。

 

a 核内DNAの一部がミトコンドリアに移動したものである。

b 複製は核内で行われる。

c タンパク質をコードしていない。

d 環状DNAである。

e ミトコンドリア当り1分子である。

 

 

33 図のような分子を構成成分に含むのはどれか。

 
 


a DNA

b RNA

c タンパク質

d 脂質

e ビタミン

 

 

 

 

 

 

34 図のような構造式を持つ物質の血中濃度が上昇する疾患はどれか。

 
 


a 多血症

b 胃潰瘍

c 溶血性貧血

d 甲状腺機能亢進症

e ネフローゼ症候群

 

 

 

35 血清中に存在しないのはどれか。

 

a アミラーゼ

b アルブミン

c C反応性タンパク質

d IgA

e プロトロンビン

 

 

36 アミノ酸代謝に関係の深いビタミンはどれか。

 

a ビタミンA

b ビタミンB6

c ビタミンC

d ビタミンD

e ビタミンE

 

 

37 脂肪酸の分解について正しいのはどれか。

 

a NADPHが生成される。

b カルニチンが必要である。

c 奇数脂肪酸は分解されない。

d マロニルCoAが必要である。

e 不飽和脂肪酸は分解されない。

 

 

38 鉄と結合するのはどれか。

 

a ビタミンB12

b チロキシン

c ビリルビン

d セルロプラスミン

e トランスフェリン

 

 

39 過剰摂取により中毒症状を示すビタミンはどれか。

 

a ビタミンA

b ビタミンB1

c ナイアシン

d パントテン酸

e ビタミンC

 

 

40 誤っているのはどれか。

 

a 白色血栓は血小板が主体の血栓である。

b 血栓の形成にはvon Willebrand因子が必須である。

c 混合血栓では頭部に赤色血栓が見られる。

d 血小板の凝集にはADPが必要である。

e 血栓は内皮細胞の障害部位で生じやすい。

 

 

41 鼻ポリープを生検したところ、浮腫と共に胞体内にエオジンに染まる顆粒を有する細胞が多数認められた。原因として正しいのはどれか。

 

a. アレルギー

b. 白血病

c. 細菌感染

d. ウイルス感染

e. 真菌感染

 

 

42 35歳の男性。前額部に生じた腫瘤の生検組織像を示す。適切なのはどれか。

 
 

 


a. 表皮母斑

b. 脂腺母斑

c. 色素性母斑

d. 青色母斑

e. 悪性黒色腫

 

 

 

 

43 胃幽門前庭部に直径約2cmの山田W型ポリープが見つけられた。その内視鏡的に切除されたポリープの組織像を示す(弱拡大と強拡大)。適切なのはどれか。

 

 

 
 


a. 過形成

b. 腺腫

c. 癌腫

d. 平滑筋腫

e. 転移性腫瘍

 

 

 

 

 

 

 

 

44 剖検で得られた脳である。写真の中で見えていない血管はどれか。

 

 
 


a. 椎骨動脈

b. 脳底動脈

c. 後大脳動脈

d. 後交通動脈

e. 前交通動脈

 

 

 

 

 

 

 

 

45 肉芽組織を構成する細胞はどれか。

 

a. 線維芽細胞

b. マクロファージ

c. リンパ球

d. 赤血球

e. 平滑筋細胞

 

 

46 潰瘍性大腸炎の特徴でないのはどれか。

 

a. 偽ポリポーシス

b. 陰窩膿瘍

c. 出血

d. 杯細胞減少

e. 類上皮肉芽腫

 

 

47 膵癌で多いのはどれか。

 

a. 扁平上皮癌

b. 腺扁平上皮癌

c. 腺癌

d. 未分化癌

e. 濾胞癌

 

 

48 病理解剖で得られた腎臓の割面像を示す。考えられる疾患はどれか。

 
 

 


a. 腎細胞癌

b. 腎結石

c. 腎盂腎炎

d. 糖尿病性腎症

e. 腎梗塞

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

49 鉄代謝について正しいのはどれか。

 

a. 体内鉄量は男性よりも女性に多い。

b. 鉄の吸収は腎臓で行われる。

c. 貯蔵鉄として脾臓に蓄えられる。

d. 主にヘモグロビン合成に用いられる。

e. 過剰鉄はビリルビンとして排泄される。

 

 

50 組織学的にコンゴ赤紫色で陽性となるのはどれか

 

a. アミロイド

b. フィブリン

c. 膠原線維

d. 弾性線維

e. 基底膜

 

 

51 アレルギー反応に関する組み合わせである。正しいのはどれか。

 

a. アナフィラキシー反応……バセドウ病

b. U型アレルギー……糸球体腎炎

c. V型アレルギー……不適合輸血

d. 遅延型アレルギー……ツベルクリン反応

e. X型アレルギー……気管支喘息

 

 

52 写真は食道の組織である(PAS染色)。正しいのはどれか。

 

 
 


a. 桿菌感染

b. カンジダ感染

c. アスペルギルス感染

d. 異物肉芽

e. 寄生虫感染

 

 

 

 

 

 

 

 

 

53 写真は食道腫瘍である。正しいのはどれか。

 
 

 


a. 前癌病変である

b. 低分化腺癌である

c. 高分化扁平上皮癌である

d. 上部食道に好発する

e. 上皮内癌である

 

 

 

 

 

 

 

 

 

54 診断法と疾患との組み合わせで誤っているのはどれか。

 

a. ヴィダール反応……腸チフス

b. ASLOanti-streptlysin O)……手足口病

c. ワッセルマン反応……梅毒

d. ポール・バンネル反応……伝染性単核症

e. ワイル・フェリックス反応……発疹チフス

 

 

55 肝炎ウイルスについて誤っているのはどれか。

 

a. B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスには多数のキャリアーが存在する。

b. A型肝炎ウイルスとE型肝炎ウイルスは経口感染によりうつる。

c. 主に血液により感染する肝炎ウイルスはB型、C型、D型である。

d. 妊婦が感染すると致死率が高いのはE型肝炎ウイルスである。

e. A型やE型肝炎ウイルスは慢性化しやすく、肝硬変や肝癌の原因となる

 

 

56 図は人に病原性を示すあるウイルスの自然界における維持機構と伝播を示す。このウイルスに当てはまるのはどれか。

 

 
 


a. アデノウイルス

b. A型インフルエンザウイルス

c. C型肝炎ウイルス

d. 狂犬病ウイルス

e. 日本脳炎ウイルス

 

 

 

 

57 写真は胃粘膜から分離されたある菌の電子顕微鏡写真である。この菌の病原因子として誤っているのはどれか。

 

 
 


a. ウレアーゼ

b. エフェクター分子CagA

c. 細胞空胞化毒素VacA

d. バイオフィルム

e. W型分泌装置

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

58 レジオネラ菌の説明で誤っているのはどれか。

 

a. グラム陰性通性嫌気性菌である。

b. 細胞内寄生菌である

c. 冷却水や給湯水中で増殖する

d. エアロゾルの吸入で感染する

e. バイオフィルムを形成する

 

 

59 新興ウイルスと疾患の組み合わせで正しいのはどれか。

 

a. SARSウイルス……重症急性呼吸器症候群

b. エボラウイルス……伝染性単核症

c. ヒト免疫不全ウイルス……ATL

d. ハンタウイルス……新型インフルエンザ

e. 新型インフルエンザウイルス……腎症候性出血熱

 

 

60 ヘルペスウイルスと疾患の組み合わせで正しいのはどれか。

 

a. 単純ヘルペスウイルス……巨細胞性封入体症

b. サイトメガロウイルス……口唇ヘルペス

c. EBウイルス……上咽頭癌

d. HHV-6……カリニ肺炎

e. HHV-8……突発性発疹症

 

 

61 腸炎ビブリオによる食中毒について正しいのはどれか。

 

a. 冬季に好発する。

b. 潜伏期間は1020時間である。

c. エンテロトキシンによる。

d. 肉類の摂取を介して感染する。

e. 致死率は高い。

 

 

62 図に示すMHC分子に抗原ペプチドが提示されるために重要な分子、または細胞内構造はどれか。

 

 
a. タパシン

b. β2ミクログロブリン

c. TAPトランスポーター

d. MHC-DM

e. プロテアソーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

63 図はヒトのリンパ節の組織標本写真とその模式図である。Aの領域にあって、リンパ球再循環に重要な役割を果たす構造物はどれか。

 

 
a. 輸入リンパ管

b. 細動脈

c. 高内皮細静脈

d. 胸管

e. 中心動脈

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

64 HIV感染について正しいのはどれか。

 

a. キスで感染する。

b. 感染原因で最も多いのは針刺し事故である。

c. 感染からエイズ発症までは通常2年から4年以内である。

d. 男性同性愛者だけが感染する病気である。

e. 他の性感染症があると感染の危険が増す。

 

 

65 血中の抗原抗体複合物を体内から除去するのに直接関与している因子はどれか。

 

a. C3b

b. C5a

c. C9

d. TNF-α

e. IL-8

 

 

66 肝臓からCRPを産生させる因子はどれか。

 

a. IL-2

b. IL-3

c. IL-4

d. IL-5

e. IL-6

 

 

67 遅延型過敏症発症に重要な細胞または因子はどれか。

 

a. B細胞

b. T細胞

c. 肥満細胞

d. 抗体

e. 補体

 

 

68 ナチュラルキラー(NK)細胞について正しいのはどれか。

 

a. 抗体を分泌する。

b. T細胞に抗原を提示する。

c. 単球から分化する。

d. 異物を貪食する。

e. 腫瘍細胞やウイルス感染細胞を殺傷する。

 

 

69 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)のレセプターとなるT細胞表面分子はどれか。

 

a. CD3

b. CD28

c. LFA-4

d. CD4

e. CD8

 

 

70 図で示した心電図について正しいのはどれか。

 
 


a. 心房の興奮時間の延長

b. 房室間伝導時間の延長

c. ヒス束の興奮伝導時間の延長

d. プルキンエ線維の興奮伝導時間の延長

e. 心室の興奮時間の延長

 

 

 

 

 

 
 


71 図で、被験者の1秒率はいくらか。

 

a. 12.5%

b. 37.5%

c. 62.5&

d. 75.0%

e. 87.5%

 

 

 

 

 

 

 

72 図に示すホルモンと同じ構造を有するホルモンについて正しいのはどれか。

 

 
a. 副腎皮質から分泌され、腎臓の集合管でのNa+再吸収を促進

b. 副腎皮質から分泌され、腎臓の集合管でのK+分泌を促進

c. 下垂体から分泌され、副腎皮質ホルモンの分泌を促進

d. 腎臓で活性化され、腸管からのCa+吸収を促進

e. 排卵前に卵巣から分泌され、下垂体からのLH分泌を促進

 

 

73 TRHthyrotropin-releasing hormon)の投与により、甲状腺ホルモンの分泌が促進されるのはどれか。

 

a. 先天性の甲状腺機能低下

b. 下垂体の異常に基づく甲状腺機能低下

c. 視床下部の異常に基づく甲状腺機能低下

d. 甲状腺の摘出に基づく甲状腺機能低下

e. 放射能被爆に基づく甲状腺機能低下

 

 

74 誤っているのはどれか。

 

a. 妊婦から胎児への感染を水平感染と呼ぶ。

b. 院内感染防止には消毒マニュアルが重要である。

c. 常在細菌は内因感染を起こす。

d. 易感染性宿主は日和見感染を起こしやすい。

e. 抗生物質乱用は耐性菌を増加させる。

 

 

75 ヘルペスウイルスについて誤っている組み合わせはどれか。

 

a. 水痘ウイルス・・・・・・・・・・・・・・帯状疱疹

b. サイトメガロウイルス・・・・・・先天性巨細胞封入体症

c. ヘルペスウイルス6型・・・・・・・突発性発疹

d. 単純ヘルペスウイルス1型・・・口唇ヘルペス

e. EBウイルス・・・・・・・・・・・・・・・・流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

 

 

76 AST 280IU/l537)、LDH 300IU/l119221)のとき、増加した酵素の由来として最も可能性が高いのはどれか。

 

a. 赤血球

b. 肝臓

c. 骨格筋

d. 心筋

e. 悪性腫瘍

 

 

77 60歳の男性。抹消血の塗沫標本で赤血球の連銭形成がみられた。最も考えられる疾患はどれか。

 

a. 関節リウマチ

b. 血栓性血小板減少性紫斑病

c. マクログロブリン血症

d. 鉛中毒

e. 伝染性単核症

 

 

78 グラム染色では用いられないのはどれか。

 

a. クリスタル紫

b. 純アルコール

c. ルゴール

d .メチレン青

e. サフラニン

 

 

79 抗菌薬の作用機序について正しい組合わせはどれか。

 

a. テトラサイクリン・・・RNA合成阻害

b. マクロライド・・・・・・・細胞壁合成阻害

c. セフェム系薬・・・・・・・細胞膜合成阻害

d. ニューキノロン・・・・・DNA合成阻害

e. ペニシリン・・・・・・・・・葉酸合成阻害

 

 

80 東アジアに分布するウイルス出血熱はどれか。

 

a. エボラ出血熱

b. マールブルグ病

c. 腎症候性出血熱

d. 黄熱

e. デング熱

 

 

81 正しいのはどれか。

 

a. 弱酸性の医薬品は塩基性医薬品と比べて胃腸管よりの吸収が遅い。

b. 血中では医薬品はアルブミンと結合して存在している。

c. 常用量とは治療量のうち安全に用いられる薬用量のことをいう。

d. AUCとは医薬品投与一定時問後の血中レベルをいう

e. 生体内利用率は、経口投与した薬物の作用効率をいう。

 

 

82 高コレステロール血症治療薬の作用機序について正しい組合せはどれか。

 

a. HMG-CoA還元酵素阻害薬コレステロール異化を促進

b. コレスチラミン……………………………LDLの酸化による異化促進

c. ニコチン酸誘導体…………………………脂質に吸着して吸収阻害

d. フィブラート系薬…………………………酢酸よりメバロン酸への合成過程を抑制

e. プロブコール………………………………コレステロール合成抑制

 

 

83 喘息治療薬とその作用機序の説明として正しいのはどれか。

 

a.  アミノフィリン…………………………去痰作用

b.  イプラトロピウム………………………気管支筋収縮抑制作用

c.  クロモグリク酸…………………………免疫系賦活作用

d.  サルブタモール…………………………強心作用

e.  ヒドロコルチゾン………………………気管支筋弛緩作用

 

 

84 遺伝子治療の方法と関連事項の組合せで、正しいのはどれか。

 

a.  マイクロインジェクション法…………………………DNAの化学的導入

b.  リポソーム法………………………部位特異的なRNAの切断

c.  デコイ法………………………RNAの翻訳阻害

d.  アンチセンス法………………………DNAの転写阻害

e.  siRNA………………………配列特異的なmRNAの切断

 

 

85 吸入麻酔薬の導入の速さに最も関係するのはどれか。

 

a. 血液/ガス分配係数が高い。

b. 油/ガス分配係数が高い。

c. 最小肺胞浪皮が小さい。

d. 薬物濃度が高い。

e. 肺換気量が小さい。

 

 

86 ベンゾジアゼピン系薬について正しいのはどれか。

a.  治療係数が小さく、安全域が狭い。

b.  薬物耐性や依存性が起こりにくい。

c.  レム睡眠時問を短縮する。

d.  GABA(ガンマ・アミノ酪酸)受容体を遮断する。

e.  辺縁系より網様体賦活系に強く作用する。

 

 

87 写真を別に示す。最も考えられる疾患はどれか。

 

 
a. クローン病

b. 潰瘍性大腸炎

c. 大腸癌

d. 虚血性腸炎

e. 大腸ポリープ

 

 

 

 

 

 

 

88 図に示す装置で行うものはどれか。

 
 


a. 外部照射

b. 放射線治療計画

c. CT検査

d. PET検査

e. 小線源治療

 

 

 

 

 

 

89 限局型小細胞肺癌について誤っているのはどれか。

 

a. 非小紳胞肺癌に比べ放射線感受性は高い。

b. 特異性の高い腫瘍マーカーはPro-GRPである。

c. 化学療法と放射線療法の併用を第一選択とする。

d. 腺癌と比べるとリスク因子としての喫煙の関与は少ない。

e. 低ナトリウム血症を認める場合は異所性ADH産生を疑う。

 

 

90 抗がん剤の投与量調節に最も必要な測定因子はどれか。

 

a. 喫煙指数

b. 年齢指数

c. 肝臓機能

d. 腎臓クリアランス

e. 体格指数:BMI

 

 

91 63歳の男性。独身、妻子なし。無職で生活保護を受けている。経口摂取が全く不可能となり、近医で食道に異常があると言われ紹介受診した。食道癌であり入院治療が必要であるが病名の告知はされていない。治療費がどれくらい必要か心配している。外来での

対応で誤っているのはどれか。

 

a. 独身者(身よりなし)であり身元引受人が明かになるまで癌告知はしない。

b. 治療に必要な費用、支払い方法などについて病院事務に相談させる。

c. 生活保護を受けている市町村に今後のことを相談させる。

d. 病院の医療相談窓口に連絡し心配事を相談させる。

e. 入院許可は医療費の支払いが不明確でも行う。

 

 

92 幽門側胃切除術を受けた。食事を摂取するとその直後から冷汗と動惇が起こり、

下痢を伴うようになった。この病態について正しいのはどれか。

 

a. 高血糖状態が原因である。

b. 残胃から空腸へ食物が急激に移動する。

c. BillrothI法よりBillrothU法に多く発生する。

d. 運動療法により症状は改善する。

e. 問食をすると症状は改善する。

 

 

93 静脈のうち門脈に流入しないものはどれか

 

a. 牌静脈  

b. 上腸間膜静脈

c. 下腸間膜静脈

d. 右胃静脈

e. 右腎静脈

 

 

94 65歳の女性。突然の腹痛、腹満と便汁様嘔吐を来たして緊急入院。下行結腸に全周性腫瘍が発見され、大腸癌イレウスであることが判明したため、補液とともに経鼻的イレウス管と経肛門的イレウス管が留置された。写真を別に示す。経肛門的イレウス賀する最大の目的はどれか。

 
 


a. 狭窄部位の同定

b. 腸内細菌叢の正常化

c. 腸管洗浄経路の確保

d. 狭窄部口側腸管の減圧

e. 腸管の内圧測定

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

95 T型アレルギー反応をみる検査法はどれか。

 

a. ツベルクリン反応

b. 皮内テスト

c. 補体結合反応

d. リンパ球幼弱化反応試験

e. パッチ試験

 

 

96 好酸球増多症候群について正しいのはどれか。

 

a. 3か月問末梢血500cells/μlの好酸球増多

b. 正比重好酸球数の増加を認める。

c. 男女比は19である。

d. 肝脾腫の合併が必発である。

e. 骨髄増殖性疾患の合併は予後不良である。

 

 

97 混合性結合組織病(MCTD)について誤っているのはどれか。

a. 抗Ul-RNP抗体が陽性である。

b. Raynaud現象はほぼ全例に見られる00

c. 肺高血圧症の合併が多い。

d. CPKの上昇が見られる。

e. オーバーラップ症候群と比して予後不良である。

 

 

98 抗リン脂質抗体症候群で認められないのはどれか。

 

a. 静脈血栓症

b. 動脈血栓症

c. 血小板増加症,

d. APTT延長

e. ループスアンチコアグラント陽性

 

 

99 過敏性肺炎について誤っているのはどれか。

 

a. 高率に胞隔炎を認める。

b. 夏型過敏性肺炎ではCD4リンパ球が優位である。

c. 気管支肺胞洗浄液中には補体成分の増加が見られる。

d. V、W型アレルギーが関与する。

e. 治療には抗原からの回避が最も重要である。

 

 

100 最も頻度の多い先天性溶血性貧血で、写真のような赤血球形態変化がみられる。原因ついて正しいのはどれか。

 
 


a. グロビン合成異常

b. 赤血球膜異常

c. ヘム合成異常

d. 解糖系酵素異常

e. 酸化還元酸意異常

 

 

 

 

 

 

 

 

 

101 造血幹細胞移植後に併発する移植片対宿主病(GVHD)の標的臓器で誤っているのはどれか。

 

a 消化器

b 肝臓

c 腎臓

d 皮膚

e 肺

 

 

102 悪性貧血について正しいのはどれか。

 

a 小球性貧血である。

b 骨髄は低形成である。

c 血小板は増加する。

d 胃癌との合併が多い。

e ビタミンB12は内服で投与する。

 

 

103 副腎皮質ステロイドの副作用として誤っているのはどれか。

 

a 高血糖

b 白血球減少

c 満月様顔貌

d 胃潰瘍

e 緑内障

 

 

104 バーター症候群で正しいのはどれか。

 

a 血圧は正常から高値が多い。

b アシドーシスが見られる。

c 腎糸球体傍装置の過形成が見られる。

d 血漿レニン活性は低下する。

e アンギオテンシンIIに対する反応は亢進する。

 

 

105 45歳の女性。経皮的腎結石破砕術(ESWL)後30日目に多量の輸血を必要とする肉眼的血尿を認めた。次に必要な処置はどれか。

 

a 腎動脈造影

b CT

c 開腹による止血

d 腎摘出

e 安静にして経過観察

 

 

106 頭部CTで最も低吸収となるのはどれか。

 

a 正常副鼻腔

b 脳出血

c 骨

d 脳梗塞

e 髄液

 

 

107 下部頸髄の断面像を示す。深部感覚の上行路が通る部分はどれか。

 

 
a A

b B

c C

d D

e E

 

 

 

 

 

 

 

108 脳脊髄液について正しいのはどれか。

 

a 脈絡層で吸収される。

b 蛋白濃度は血漿とほぼ同じである。

c 1日の産生量は500mlである。

d 脳室とくも膜下腔とには交通はない。

e 正常でも赤血球が認められる。

 

 

109 内頸動脈―後交通動脈分岐部動脈瘤で障害を来す脳神経はどれか。

 

a 第1脳神経

b 第3脳神経

c 第5脳神経

d 第7脳神経

e 第9脳神経

 

 

110 51歳の女性。1年前から徐々に右上肢下肢の筋力低下が出現してきた。造影MRIを別に示す。腫瘍周囲には強い脳浮腫が見られた。適当でないのはどれか。

 
 


a ジャクソン型のけいれん発作が起こる。

b 周囲に浮腫が強いため、悪性腫瘍の可能性が高い。

c 血管を巻き込み、全摘出は困難である。

d 頭部CTで石灰化を伴った腫瘍陰影を認める可能性が高い。

e 脳血管造影では、外頸動脈の枝から栄養血管を認める可能性が高い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

111 上眼窩裂を通らない神経はどれか。

 

a 動眼神経

b 滑車神経

c 三叉神経第1枝

d 三叉神経第2枝

e 外転神経

 

 

112 記憶の機序で知覚した印象を刻み込むのはどれか。

 

a 保持

b 記銘

c 再認

d 追想

e 粘着

 

 

113 脳以外の身体疾患の際に生ずる急性期の精神症状の特徴はどれか。

 

a 意識障害を中心とする精神症状である。

b 身体疾患が改善しても残存する。

c 身体疾患の種類によって精神症状は異なる。

d 身体疾患の予後とは関連しない。

e 青年期の患者によく見られる。

 

 

114 アルコール依存症について誤っているのはどれか。

 

a 飲酒しないでおこうと思えば可能である。

b 飲酒量が増えても酔えない。

c 迎え酒をしてしまう。

d アルコールを飲まないと手が震える。

e 二日酔いのため仕事を休んでしまう。

 

 

115 細菌性角膜潰瘍について誤っているのはどれか。

 

a 前房蓄膿を生じる。

b ソフトコンタクトレンズ装用は原因となる。

c ブドウ球菌、真菌、緑膿菌が原因となる。

d 虹彩炎予防にアトロピン点眼をおこなう。

e 副腎皮質ステロイド薬が奏功する。

 

 

116 写真に示す疾患について正しいのはどれか。

 
 


a 地図状に染色されている。

b 角膜知覚は低下している。

c 痛みは生じない。

d ステロイド点眼が有効である。

e 水痘・帯状疱疹ウイルスの感染である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

117 疾患と視野の組み合わせで正しいのはどれか。

 

a 下垂体腫瘍・・・・・・・同名半盲

b 脳梗塞・・・・・・・・・両耳側半盲

c 網膜剥離・・・・・・・・鼻側階段

d 加齢黄班変性・・・・・・1/4

e 視神経炎・・・・・・・・中心暗点

 

 

118 耳硬化症について誤っているのはどれか。

 

a 骨迷路の硬化様骨変化がある。

b アブミ骨固着による伝音難聴をきたす。

c 白人に多く、成人、女性に多い。

d 思春期頃から徐々に進行する。

e ティンパノグラムはAs型、音響性アブミ骨筋反射はない。

 

 

119 味覚をつかさどる神経はどれか。

 

a 顔面神経

b 舌下神経

c 副神経

d 迷走神経

e 舌神経

 

 

120 甲状腺全摘出後の合併症として、おこる可能性が最も低いのはどれか。

 

a 永続性甲状腺機能低下症

b 副甲状腺機能低下症

c 嗄声

d 呼吸困難

e 肩挙上障害

 

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